徹底解剖!エラーに強いRPAツールとは?

2025.1.28

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企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の鍵として注目されるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、業務効率化やコスト削減に大きな効果をもたらします。しかし、RPAを運用していると避けては通れないのが「エラー」の問題です。エラーの原因としては主に自動化対象システムのUI変更などシナリオ作成時と条件が違う際に発生します。そもそもRPAはエラーが起きる可能性があるものと認識し、適切に対応できるツールを選ぶことが重要です。
本コラムでは「エラーに強いRPAツール」の特徴を徹底解剖し、その条件について詳しく解説します。

なぜRPAにはエラー対策が必要なのか?

RPAツールには、業務効率化やコスト削減といった大きなメリットがありますが、その運用にはエラー対策が欠かせません。主な理由は、RPAがさまざまなシステムと連携し、定型的な作業を自動化する一方で、予期しないエラーが発生するリスクが伴うためです。たとえば、システムのUI変更や入力ミス、通信環境の不安定さなどが原因で、RPAが正常に動作しなくなることがあります。これらのエラーをそのまま放置すると、業務が停止したり、誤ったデータが処理されてしまう可能性が高くなります。

そのため、エラー発生時に迅速に原因を特定し、適切な対応を取ることが必要です。エラーに強いRPAツールは、エラーの通知やログの記録、柔軟なエラー処理機能を備えており、エラーが発生しても業務の中断を最小限に抑えることができます。また、システムやプロセスが変化しても、RPAは適応できる柔軟性を持つことが求められます。このようなエラー対策をしっかりと施すことで、RPAの効果を最大限に引き出し、安定した業務運用が可能になります。

エラーに強いRPAの特徴①エラーの原因が特定しやすいこと

RPAを運用するうえで最も重要なのは、「何が原因でエラーが発生したのか」を迅速に把握できることです。原因が特定できなければ適切な対応をとることができません。以下のような機能を備えたツールは、エラー原因を特定するうえで非常に有用です。

•エラー通知機能
エラーが起きた際に通知してくれる機能があればエラーが発生した際にそのエラーに気づくことができます。また、その際にログやエラー時の画面キャプチャなどがあれば原因にも気づくことができます。

•実行中の画面を録画できる機能
作業中の動きを記録する機能があると、どの段階でエラーが発生したかを簡単に確認できます。これにより、問題箇所を迅速に特定でき、修正作業がスムーズに進みます。

エラーに強いRPAの特徴②エラー原因に対して適切な対策を打てること

エラー原因が特定できたとしても、それに対応する柔軟な解決策がなければ意味がありません。以下のような機能を備えたツールは、エラーへの対応力を高めます。

•エラー時の分岐処理が柔軟にできること
RPAツールの中には、エラー発生時に自動的に代替処理を行える設定ができるものがあります。たとえばこの操作がエラーになった場合に他の操作に飛ぶなど柔軟に設定できる機能が望まれます。

•操作を2パターン登録できること
このボタンあるいはこの画面が出てきた際に操作を行うなど、2パターン操作を登録できるものがあれば「特定のボタンがでてこなかったためエラー」という事態を避けることが可能です。

エラーに強いRPAの特徴③エラー後のリカバリー機能が充実していること

エラー発生時のリカバリー機能も、RPAツールの重要な要素です。システム障害や予期せぬ問題が発生した際に、作業を途中から再開できる柔軟性があると、業務の中断時間を最小限に抑えることができます。例えば、以下の機能が有効です。

•リトライ機能
ある処理が失敗した場合、自動的に再実行できるリトライ機能が搭載されているツールは、エラーによる作業の中断を減少させます。特定の条件を満たすまで複数回のリトライする設定ができれば、ネットワークの一時的な不具合などにも対応できます。

•チェックポイント機能
作業途中でエラーが発生した際、どこで中断されたかを記録し、エラー発生前の状態に戻してから再実行できるチェックポイント機能も有効です。これにより、エラー後の処理を効率的に進めることができます。

まとめ

RPAツールを選定する際には、単に「便利」であることに目を向けるだけでなく、エラーへの対応力も重視することが重要です。エラーが発生しても迅速に原因を特定し、適切に対処できるツールを導入することでより安定的な業務効率化を実現することができます。
RPAは利用を開始して間もないころには作成時に予期していなかった条件の変化によりエラーが発生することがあります。しかし下記2つの機能を駆使してシナリオをブラッシュアップしていくことで安定的な業務効率化を実現することが可能です。

①エラーの原因を特定する機能
②エラー原因に対して適切な対策を打てる機能

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ペンネーム:つぐ
出身地:埼玉県。川越生まれの川口育ち
好きなもの:日本史、剣道、和風なもの、ねこ

新卒でテリロジーに入社。
学生時代の専攻は歴史(過去)だが、入社した業界はIT(新しい)というなんだか真逆の道を歩んでいる人  

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