「フローティングライセンス」とは?

2022.10.24

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多くのRPAツールが世の中に登場した昨今、どのツールを選べば良いのかお困りの情報システムご担当者様も多いのではないでしょうか。今回は、導入RPAツールの選定指標の一つとしてRPAツールの『ライセンス体系』について解説します。
よく聞く課題として、RPAツールを導入し、ある程度効果は見えてきたものの、他部署への展開には追加のライセンス購入が必要で二の足を踏んでいるという声をよく聞きます。解決策となるように今回のコラムでは、RPAツールの『ライセンス体系』のひとつである「フローティングライセンス」をご紹介します。

よく聞く課題

RPA導入後、下記のような課題でお困りの会社様をお見受けします。せっかくRPAが軌道に乗り始めてもライセンス体系の弊害により、RPA全社導入へと進まないお客様がいらっしゃいます。

【よく聞く課題】

  • ロボット1ライセンスだけだとRPA人材が育成できない
  • RPA人材の数だけフル機能ロボットを購入できない
  • RPA人材が一人だけだとシナリオが増えない
  • シナリオが増えないと費用対効果がでない
  • シナリオ作成が属人化し、担当者の退職や異動で運用できなくなる
  • 在宅勤務の社員にもシナリオを作成してもらいたい

RPAツールのライセンス体系は導入前から調べることができます。ぜひRPAツールの選定に際しては、ベンダーへライセンス体系の確認を必ず行ってください。自社の運用にあったツール選びをお勧めします。

フローティングライセンスとは

ではフローティングライセンスとはどの様なライセンスでしょうか。よくあるPC毎にインストールして利用するライセンスをノードロックライセンスといいます。
一方フローティングライセンスとは複数の端末にRPAソフトウェアをインストールしてライセンスを共有する方式となります。つまり一つのライセンスを複数名で共有して利用することが可能になり、ノードロックライセンスを人数分購入するよりも安価に利用することができます。これにより『RPA開発ライセンスが足りず、習得できない』という課題が解決されRPA人材の育成が容易になります。

ライセンスの違い

ノードロックライセンス、フローティングライセンスの違いを下記の表にまとめます。

ノードロックライセンス フローティングライセンス
ライセンス体系 PC毎ライセンスが必要 1ライセンスを複数台で共有可能
ライセンス管理サーバ 不要 必要
ネットワーク接続 不要 必要
※ライセンス管理サーバへの通信が必要
ライセンス管理サーバで障害発生時 障害復旧するまで共有されているPC全てでRPAツールが動かない

ノードロックライセンスは1台毎導入が可能ですので、まずはノードロックライセンスにて導入をしていただき、開発者数が増える場合にはフローティングライセンスへ移行いただくことをお勧めします。フローティングライセンスのデメリットとしてはライセンス管理サーバにて障害が発生すると復旧までは全ての端末で利用不可となりますので、その点には注意が必要です。ノードロックライセンスとフローティングライセンスの平行利用も選択肢の一つです。

まとめ

いまRPA市場には様々なツールが出回っています。それぞれお客様の運用方法により合う/合わないがあるため、自社の運用に合うRPAツールの選定をしましょう。本稿がRPA比較検討の一助になりましたら幸いです。

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RPAで困っている人を助けたい!

2児の父
出身地:長野県
趣味:料理
好きなもの:レモンサワー、ハイボール

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