RPA市場に変化をもたらした“簡単”なRPAとは?その理由も解説

2024.7.17

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ここ数年間のRPA市場において、簡単操作を武器にした「簡単系」のRPAツールが増えてきました。そういったツールは従来のツールと比べて、一体どういうところが簡単なのでしょうか?その答えとしては体験してみないとわからないという回答になるでしょう。なぜなら簡単さというのはトライアルなどで実際に操作してみたときにはじめて実感できるものであるからです。

「当社のRPAツールはとても硬派な製品であり、あくまでプログラミングができる方向けの製品です」と紹介されているRPAツールは少なく、基本的にはどのRPAも「簡単に業務を自動化できます」と特徴に記載されているツールがほとんどです。それでも実際にトライアルで操作をしてみると難しいものも少なくありません。前提として実際に検証をしてみなければ、そのツールが簡単かどうかはわかりません。

とはいえ、トライアルをする前に、ある程度検証する製品を絞っておきたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。本コラムでは、「簡単系」のRPAツールの具体的にどういう部分が簡単なのかについて記載し、トライアルをせずともある程度、「簡単系」のRPAツールがどのようなものなのかわかるように解説します。

これからRPAツールを比較検討されるという方々は、RPAツールの比較の軸を設定するための情報収集の一環として是非ともご一読いただけますと幸いです。

「簡単系」のRPAが簡単な理由① UI

「簡単系」のRPAツールが簡単な理由で一目瞭然なものがUI(操作画面)です。
特に以下の点において、ITが苦手な方でもすぐにわかることがポイントです。

①画面構成
どこに操作メニューがあって、どの操作を順番にロボットが行っていくのか一目瞭然でわかりやすい

②それぞれの操作の内容
登録されている操作をみればロボットがどういう内容の操作をしてくれるのかわかりやすい

最初にRPAツールを開いた時に、画面の見た目からしてわかりにくいものであれば、それだけで拒否反応を起こしてしまう場合もあるため、画面の見やすさは非常に重要なものであるといえます。
また、登録されている操作がどのようなものであるかわかりやすければシナリオ運用の引継ぎがしやすくなり、前の人が作成したシナリオを編集したいが、中身がよくわからないのでできないという事態を避けることができ、属人化を防ぐことができます。

「簡単系」のRPAが簡単な理由② 補助機能

RPAはノーコードの製品が多く、基本的にはエンジニアの方が書くようなプログラミングコードを書かなくても自動化できる製品がほとんどです。しかし、プログラミングコードを書くことはなくとも、プログラミング的思考が要求される場面は思いの外多くあります。
そのようなときにプログラミング的思考が必要となる部分を補助してくれる機能がついているのかどうかが「簡単系」であるかどうかの1つの判断基準となります。

例えば、プログラミング的思考が要求される場面として、条件分岐などがあてはまります。「このような業務を自動化したいときにはこのような条件式を書かなければいけない」といったことを考える必要があり、そのような場合にプログラミング的思考が必要になります。このような場合を想定し、製品によっては、条件式の作成やシナリオの組み方を補助してくれる機能が搭載されております。

このように「簡単系」のRPAではプログラミング的思考が要求される操作ではその作成を補助してくれる機能があり、これによってプログラミングに触れてこなかった方でもプログラミング的思考が要求されるシナリオを開発することができます。

また、それだけではなく補助機能を駆使してシナリオ作成をする過程で、プログラミング的思考に慣れ親しむことができ、プログラミグ的思考を習得するための第一歩になるといった効果が見込めます。実際に当社が自社開発しているRPAツールである「EzAvater」をご活用いただいているお客様の中には、新入社員の方向けに行うプログラミング的思考の習得を目的とした研修に当社製品の操作講習を採用いただいているケースもあります。

簡単系RPAツールのメリット

ここまで「簡単系」のRPAツールが簡単な理由について言語化できる範囲で解説しました。それでは「簡単系」のRPAツールを活用することによって、どのようなメリットがあるのでしょうか?その答えの1つとして、「簡単系」のRPAツールは費用対効果を得られやすいというメリットがあります。

もし自動化したい業務が経理部門の業務であり、実際にシナリオ作成をされる方がITに精通しているシステム担当の方である場合は、システム担当の方が自動化を希望されている業務を経理部門の方にヒアリングをする必要があります。しかし、経理部門の方がRPAを習得していなければ、そもそもどんな業務が自動化できるのかわからないため、「何か自動化したい業務はないですか?」とシステム部門の方に聞かれても十分に自動化対象業務を挙げることができないということになってしまいます。

そのような場合に「簡単系」のRPAツール実際に業務を行っている経理部門の方がシナリオを作成できるようになるため、自動化対象業務が見つけやすいという効果があります。また、「簡単系」のRPAツールであればさまざまな方が習得しやすいため、その分だけ自動化したい業務の発想が広がり自動化対象業務も増える効果が見込まれます。

自動化対象業務が多いほど効果が高まりやすいPAツールにおいて、
さまざまな人が習得しやすい「簡単系」のRPAツールの導入大きなメリットとなります。

まとめ

ここまで「簡単系」のRPAツールについて、なぜ簡単なのか、また簡単なことによるメリットを解説しました。
これからRPAツールの導入を検討されている方のご参考になれば幸いです。

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ペンネーム:つぐ
出身地:埼玉県。川越生まれの川口育ち
好きなもの:日本史、剣道、和風なもの、ねこ

新卒でテリロジーに入社。
学生時代の専攻は歴史(過去)だが、入社した業界はIT(新しい)というなんだか真逆の道を歩んでいる人

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